自然の、きもち

白い家

白い家ができました。

美しくできた、と設計者としては純粋に喜んでいます。
この家は、シンプル、モダン、白を意識するあまり、屋根と外壁のガルバリウム鋼板も白いものにしました。この白が、破風と軒天にも塗った珪藻土の白をさらに強調されたように思います。

植栽が成長すれば、緑が加わってしっくりすると思います。

つくば文化郷

私達の事務所はつくば文化郷という、農家の住宅をつかったレストランや陶芸教室やギャラリーなどがある場所の一角を借りています。事務所はボロくて安普請の建物なので、早く新事務所に移らなければ！と思っていますが、このつくば文化郷には個性的な人々が、事務所を借りているので、面白い場所です。

先日の日曜日、事務所で仕事をしていると、聚文化研究所のKさんがひょっこり現れました。

なんでも農家レストランに面した池のほとりにある灯籠が崩れたので、力のありそうな人を集めているのだとのこと。

あっという間にわらわらと6.7人が集まり、崩れた灯籠の石を持ち上げ、修復完了。

ほほえましいひとときでした。同じエリアで色々な人が仕事をしていて、それがゆるやかにつながっています。仕事を一緒にすることもあるし。農村の集落のエッジで、東京の人がみればど田舎そのものですが、そんなゆるい感じのロケーションもほのぼの。

灯籠の修理も、なぜかオーナー不在で、周りの人間だけでやってしまうという人の良さ。

おもしろいところです。

家には風土と家族の暖かさが表れる

もはや、秋風のような涼しい風が吹くようになり、夜の寝苦しさからも開放されはじめました。秋の虫の声も聞こえてきます。

稲敷の家が竣工し、工事のために移動していた庭木の植樹も終わったので、先日、写真撮影に行きました。

夏の暑さにも一段落ついたのか、さわやかな風が家の中を通っていました。玄関の前に、植栽を配し、落ち着いたたたずまいになっていました。庭には芝生が青々と生え、手入れの良さが伺えます。この庭に張り出すように配置した2間つづきの和室とその周りの廊下の感じは、設計者が言うのもなんですが、「旅館」のよう。ちょっと広めにした廊下には、予定どおりにマッサージ椅子と、一人がけのソファーが二脚に小さいテーブルが、それこそ旅館のように置かれて、快適そのものといった感じでした。

稲敷は、いつ来ても、風光明媚で温暖です。田植えの時期もつくばより早いし、8月の末ですでに稲刈りも始まるそうです。
温暖な風土と家族の暖かさが、家のたたずまいにも現れているような感じがしました。竣工したての時よりも「稲敷の家」らしさが出ています。

農作業の後の夕暮れ時に、この縁側でくつろいだらきもちがよさそうです。



突然写真撮影になってしまったにもかかわらず、気持ちよく応対して頂きました。
そしてまた、大量の野菜をおみやげにいただきました。ありがとうございます。

桜川　川エビ漁のシーズン到来

桜川は、今、川エビ漁のシーズンです。
夕方にビクを川に仕掛けて、翌朝それを引き上げる漁法です。

昨日、仕掛けを見に行くことにしていましたが、前日に降った雨の影響で、川の水はどろどろ、水位も上昇してしまい、漁ができなくなってしまいました。この泥水がおさまるまで様子をみることになりました。

自然相手のことは予定どうりにいかないものです。

指宿の天然砂むし

お盆休みは、九州に里帰り、リフレッシュしてきました。
今回は、まだ行ったことのなかった鹿児島まで行ってみました。
台風が九州を直撃していましたが、晴れ女のため、予報に反して全く晴れていました。

気に入ったのは、指宿の天然砂むし温泉。

砂浜の下に温泉が通っていて、その砂浜に寝て砂をかけてもらいます。50度ぐらいの温度になるそうで、砂を全身にかけてもらって約10分ぐらいが目安です。砂は結構重いし、予想以上に暑いし、つい、寝てしまう感じではありません。しかし、10分たって砂から抜け出すと、全身にすごい汗。それを洗い流してくつろいでいると、じんわり、ここちよさが感じられます。そのここちよさがしばらく継続されて、いい感じでした。
私は、普通の温泉よりも気に入ってしまいました。おばちゃんに砂をかけてもらうというのもいいです。おじちゃんでも、わかいおねえさんでもなく、おばさんでもなく、おばちゃんがいいです。

砂むしですっかり気分一新です。