March 31, 2006

どじょう料理

どじょう料理はなぜか、私の祖父がつくっていました。
子供の頃、祖父がつくるどじょう料理を一口食べて、あまりの小骨の多さに、飲み込む事ができなかったことがありました。

それ以来、私もどじょう料理を自らつくろうとは思いませんが、つくばでは、どじょう料理をつくる家庭が多いのでしょうか、スーパーでどじょうを水槽の中に泳がせて売っています。かつては、当然のように田んぼにはどじょうがいて、どじょう料理は日常的な料理だったのだと思います。
九州の港街出身の夫は、フナを食べる事に驚き、どじょうがスーパーで売られている事に、軽いカルチャーショックを受けたようです。
先日、そのスーパーに久しぶりに行くと、やはりどじょうがいましたが、「中国産」と書かれていました。



19:54:58 | sakura | | TrackBacks

March 14, 2006

ミラチェアのすわりごごち

建築設計の仕事は、現場監理に行く以外、ディスクワークです。その割に、長時間腰掛ける椅子に、気配りがないので、そろそろ、身体にやさしい椅子に変えようということになりました。新事務所の「繭」ができてから、新しくしようかと思っていましたが、事務所ができるまでにはまだまだ時間がかかりそう。なので、まあ、椅子だけでも、新事務所の雰囲気を先がけて味わっておこうと、ハーマンミラー社の「ミラチェア」を選んでみました。

インテリアショップ「HOME SIC つくば店」から購入した際に、「ミラチェアは96%がリサイクル可能な素材でできているから、選ばれたんですよね」と言われましたが、実は、96%がリサイクル可能なのだということはその時知りました。選んだ理由は、単に、ミラチェアの形が有機的で、なんとなく「繭」っぽいかなということだったのですが。

単に形で選びましたが、リサイクルのことも考えられているのはきもちがいいし、やっぱり、すわりごこちがよいです。背もたれの堅さがほどよく背骨にフィットする感じがよいですね。
しかし、私は、つい、椅子の上でも正座をしてしまうくせがあるので、やわらかい座面にへんなくせがついてしまったらどうしようかと思ってしまいます。

「HOME SIC つくば店」

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19:47:19 | sakura | | TrackBacks

March 13, 2006

人の気持ちを裏切った公共工事

昭和47年の頃、汚染が進んできた桜川の自然保護を願い、桜川の自然公園化に向けて、清掃活動や河川敷にアヤメを植えていた団体がありました。

その団体は、桜川の自然公園化について署名を集めて行政に陳情する活動を行っていたそうです。
その成果があってか、自然公園化が進むことになったようですが、アヤメを植えていた河川敷にはブルドーザーが入り、自然の地形を残すのとは相反する「運動公園」になってしまったのだそうです。

これは、土浦の自然と歴史を守る会が発行した「櫻川」という機関誌に掲載されていた話です。

河川敷に植えたアヤメとともに人の心もなぎ倒す工事。内容のすり替え工事。アヤメを植えていた人の気持ちが手に取るように感じられ、つらくなります。

他に、こんな話も聞きました。
筑波山麓の桜の名所である北条大池。ため池の周りの桜並木が美しかったのですが、その池がコンクリート護岸に変わってしまいました。そこに、かつてのような桜の花が水面に映る姿は見られなくなってしまいました。
しかし、工事前は、市民や団体とワークショップを重ね、コンクリート護岸ではない多自然型の計画だったのだそうです。それがいつの間にか、願いとは反対のものになってしまったのです。ワークショップに出席する市民や団体はボランティアで、いざ、予算がつくと、それまでのボランティアとは全く別のところで話が進み、ボランティアのきもちとは全く反対の方向に進んでしまう。

最近は、行政自治体と市民の恊働が一般化してきましたが、内情は、形式的だったり、アリバイづくりだったり、コストのかからない労働力として市民が利用されるだけだということを耳にします。熱心に働きかけようとすればするほど、無力感を感じてしまうのかもしれません。

頼らず、利用されないようにマイペースに、地道路線を貫くことが、心と環境を豊かにする近道なのかもしれません。


11:48:02 | sakura | | TrackBacks

March 10, 2006

自然と、建築と

こんなにも自然のことが気になるようになったのは、10年ぐらい前からだと思います。野鳥の会の建物(鳥と緑の国際センター)の設計に関わってからです。当時の野鳥の会担当者の一人である、佐々木さんというレンジャー(フィールドの管理人、鳥の調査、自然解説もする)と一緒に山歩きをして、すっかり感化されてしまいました。佐々木さんは理科系の大学卒で野鳥に関わる仕事をされていましたが、建築に興味をお持ちで、特に野鳥が見られるような都市公園に良くある「野鳥観察小屋」に独特な知見があり、なんと建築を学ぶために理科大の夜間の建築科に通っていました。当時、私たちは東京で設計事務所を開設していたので、そこにも打合せかたがた、建築の話しをしに来てくれました。自然系の佐々木さんが建築に興味をもつのとは逆に、私は建築をとりまくようにある自然に対して強い興味を持つようになり、そしてまた、彼に感化されて、私も環境デザインという分野の勉強を始めました。

実際にどのようなテーマで研究を行うか、悩みに悩み、「インタープリテーション(自然解説活動)の拠点となる施設のデザイン」というテーマに落ち着きました。しかし、デザインは研究するよりも、手を動かして実際につくるものなので、デザインそのものを研究するよりもむしろ、その施設でおこなわれる活動とかいわゆるソフト計画が気になっていました。桜川での活動は、自然のことが気になるようになった10年ぐらい前からの、「思いつき」と、「流れ」です。無報酬の活動ですが、建築デザインに対して、なにか重要な関係があるように感じています。

と、ここまで書いてふと、もしかして、今日あたり、佐々木さんの命日だったかな?申し訳ない!はっきりと命日を覚えてなくて。
佐々木さんがいたら、桜川の活動について、今計画中の「繭」について、なんて言うだろう。


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March 08, 2006

もう、桜が咲きそうだ

今日は暖かく、土の匂いがそこかしこに漂っていました。朝から3つの現場をまわってきました。もうとっくに終わっていなければならないのにあれやこれや細かいことが残っています。もうこんなにも暖かくなってきてしまって、うかうかしていると桜が咲いてしまいそう。もうちょっとゆっくり時間が流れてくれと願ってしまう。

桜川の土手に積み上げたゴミは、撤去されたそうです。
しかし、完璧にきれいになったわけではなく、まだまだ残っています。
護美の会で何回かゴミ拾いを行った場所などは、ゴミが幾重にも重なって、ゴミで土手が出来ているかのようです。問題は、台風などの大雨で川が増水した時に、これらのゴミが流されてしまうことです。有毒なものが川に流れ、霞ヶ浦に流れ、飲み水になり、水田に入るノ.。こんなにわかりやすい問題なのに、なぜ皆動こうとしないのか。なぜ、このゴミの撤去をせずに、他の工事を行おうとするのか。実は昨日、そんな問題に直面し、怒りとショックを受けていましたが、護美の会のメーリングリスト、「さくらメール」に流したところ、力強い励ましのメールを返信して下さいました。やっぱり、一緒にゴミ拾いをしている仲間はちがう!改めて皆のきもちに感激しました。

あのゴミ池を、我々の手できれいにしよう!より、強く、そう思うのでした。


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20:24:29 | sakura | | TrackBacks