June 22, 2006

繭ができるまで20丸太は山で探す


やっぱり、丸太は山に生えている樹を選んで切ってくるそうです。秩父の山で探しているのだとか。

繭で使う予定の丸太は、9本。
2階建の通り柱に使うので、6メートルものになります。

普通は角材に製材され、4メートル物が最も多く流通している中で、荒削りな6メートルに対応できる上下で太さに差が少ない樹は、山から探してこないとないのだそうです。

樹は皮がついたまま大工さんのところに運こんでもらい、大工さんは、丸太の皮を水でむく機械で皮をむき、背割れ(樹に細かく亀裂が入るのを防ぐために縦に溝を一本入れるもの)を入れて使います。

この丸太がファサードには6本立ちます。楽しみになってきました。


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June 20, 2006

繭ができるまで19微妙な寸法-丸太は山で探す?

自事務所の設計ともなれば、かっこいい空間論などを書き連ねたいところですが、結構、予算や敷地の形、規模、必要な器具や家具の大きさで空間が決まってくることもあります。繭の場合、極めてローコストなので、必要最小限の大きさです。机や収納ケースの大きさを測り、数を数え、それらが入る寸法をミリ単位で決めるのでビミョーな寸法値になっていたりするのです。
更に、平面的に斜めの線が入っているので、その寸法もビミョーです。

極めつけは丸太の寸法。

荒削りな丸太を柱に使おうとしているのですが、なにしろ荒削りな丸太なので、はっきりとした寸法がわかりません。

この丸太の寸法によって、「建具の割付」が変わってくるので丸太のおおよその寸法を把握しておきたいところですが、

大工さん曰く、
「今、山で探してる。でも、もうまもなく入ってきますョ」

これには笑ってしまいました。

なるべく上下で太さが違わない木を山で探しているのだとか。
よく、地元の木で家を建てようと、山の見学会などをおこなったりしている建材屋さんがいらっしゃって、私もそういうのは大好きなので、山の見学会なども行ったこともありますが...。

ホントかな。ホントに山で探しているの?
山で探して、切ってきて、皮をむいて乾燥させる...。

そして寸法はいくつになるのか?想定の範囲内で納まるのか。 

私も山に行きたくなってきました。



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June 04, 2006

繭ができるまで18キッチンはいつもオリジナル

いつも、私たちの設計事務所では、システムキッチンを入れずに、オリジナルのものをデザインし、製作してもらっています。

システムキッチンもすぐれているのですが、どうも「すぐれすぎ」で、なんだかそこだけ「既製品」という感じになり、味わいがでない感じなのです。

オリジナルでつくれば、部屋の扉と同じ素材にすることもできるし、微妙な寸法もできるので、設計者としては、システムキッチンをそのまま、ポンと入れた方がらくかもしれないのですが、それぞれの生活スタイルに合わせてデザインしています。
シンプルな形にすれば、その方がローコストですし。

当然、「繭」のキッチンもオリジナルです。
私がこのキッチンに最も期待することは、料理を作りながら食べられるキッチンであることです。

キッチンコンロと食卓が一続きになっていて、配膳手間がかからないようなものがよく、鉄板焼きが楽しめるように、鉄板がはめ込まれているのがよいと思っています。

私は、「もんじゃ焼き」が最も好きなので、土日などはこれを家でも良くつくります。今はガスの卓上鉄板を使っていますが、テーブルの上に換気扇がないので、もんじゃをやると家の中がもんじゃ臭になってしまいます。
そこで、もんじゃ焼きが、ささっとできるキッチンダイニングが理想的なのです。

鉄板があれば、もんじゃ焼きに限らず、材料を切って焼きながら食べればいいので、料理が楽かな?などと思っています。友人を招いた時も楽しそうだし。

そんなわけで、もんじゃ焼き鉄板を埋め込んだキッチンダイニングをデザイン中です。







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