August 04, 2006

繭ができるまで25丸太の皮をむく

今日は丸太の皮むきです。

山から探してもらっていた繭のファサードに使う丸太が工務店に届いたので、いよいよ樹の皮むきです。


普通、住宅などの柱に使う材は、ヒノキやスギの4寸角(120ミリ)に製材したものです。植樹してから50年ぐらいの、4寸角がとれるぐらいの丸太を四角くカットしたものです。四角くカットするので、多少太さが違っても問題ありませんが、丸太そのままを使うとなると、上部と下部で径があまりに違うと、施工性も構造的にも良くないので、なるべく、上部と下部の太さが違わない丸太にしなくてはいけません。そんな「素性のよい」丸太を探すには、山に生えている樹から探してこないとないそうなのです。

秩父の山で探してもらって届いた丸太が、こちら。



写真では遠近感が出てしまいましたが、まっすぐで、上下の太さがあまり変わりません。

棟梁曰く、これだけのまっすぐな柱は、100本に1本ぐらいで、よほど目ききでないと探せない。まっすぐな樹だなと思っても、切ってみるとそれほどまっすぐでもないことの方が多く、枝が一方向に多く出ているような樹は、枝をはらうと反ってしまう。とのことです。

ありがたいものです。

で、皮をむきます!
スギの皮は竹べらでむくのが原始的な方法ですが、
ここでは、ドイツ製の強力なマシンでむきます。


(矢島建築工業にて)

ご覧のようにノヅルから回転する強力な水が出て、皮をはいでくれます。私も挑戦しましたが、結構な力が必要です。今日は暑い夏日だったので、汗が噴き出しました。

繭の施工は矢島建築工業さんが引き受けて下さっていますが、木造の伝統的な工法は勿論のこと、このような、ちょっと変わったことをやってくれる工務店です。

この丸太が、ファサードに立つと、結構な迫力ものだろうなと、楽しみになります。





20:11:13 | sakura | | TrackBacks