November 10, 2006

住宅施工会社の選び方-2


住宅を施工する会社は、いくつかの種類があります。
ざっと、以下のような種類でしょうか。
・ 建設会社 (○○建設) 公共工事や多種多様な建築を建設する会社。
・ 工務店  (○○工務店 ○○建築工業など) 建設会社より若干小規模
・ 住宅建設を中心とする工務店 (○○ハウスなど)設計とパッケージにしている場合も多い。

建築の建設は、大工さんが行う「木工事」の他に、「基礎工事」「左官工事」「屋根防水工事」「建具、家具工事」「建具ガラス工事」「塗装工事」「内装工事」「電気工事」「設備工事」「外構工事」などの様々な専門分野の工事が関わってくるわけですが、一つの建設会社や工務店でこれらの多種多様な職人を全て抱えているのは大変で、それぞれの工事ごとに独立しています。例えば、タイル貼りが必要な建物の時は左官屋さんに建設会社が仕事を発注するというように、下請けの業者さんをまとめてひとつの建物を造っていきます。

この時、しっかりとした工程を組んで、色々な工事業者をまとめて、工期どおりに施工をするのに慣れているのが建設会社のようです。建設会社は事前に「施工図」という、設計図に基づいた施工レベルの詳細な図面を書いて、設計者と打合せを行います。そうした仕事の進め方は設計者にとっても安心感があります。工務店の中にもそのような手順を踏んで工程通りに施工をする会社もあります。一方、大工さんが主体の工務店は、もともと大工さんは施工図よりも「板図」というものを書いてそれだけで伝統的な手法で施工するのが身についているので、あまり施工図を書いたり、場合によっては、モダンなデザインのシンプルな納まりなどは気にとめず、これまでの作り方で施工してしまうことがあるかもしれません。しかし、どの大工さんが雇われてくるかわからない建設会社に対して、腕のよい大工さんがいる工務店だと、その大工さんが施工してくれるという、腕の良さに対する安心感があります。

木工事の部分が多く、仕上げに木を多くつかったりする場合は
きちんと図面通りに施工してくれる腕の良い大工さんがいる工務店がよいでしょうし、コンクリートや鉄を使うような建物は建設会社がよいでしょう。
工期にシビアな人は建設会社がよいと思います。

それぞれ長所があるので、ケースバイケースで判断しなければならないと思います。

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17:36:01 | sakura | | TrackBacks