November 07, 2006

住宅施工会社の選び方

設計事務所とともに住宅の設計をすすめたら、次は施工会社選びです。時空遊園では、3社近くの施工会社に設計図に基づいた見積もりを依頼して、決めています。特に、建設場所が離れていて、信頼できる施工会社が遠い時などは慎重に選びます。建築家仲間に紹介して頂いたり、建築雑誌を探しまくったり、最近はインターネットが普及しているので、ネットで検索したりします。クライアントが探してきて下さる場合もあります。私達が確認するポイントは、まず信頼がおけること、設計事務所が設計するデザイン性の高いものを施工している施工会社であることです。

信頼がおけるかどうかの見極めは、一般の人には難しいかもしれませんが、我々は、結構すぐにピンとくるものです。そして見積もりを出していただいたら、建設費の総額の安さを比較するだけでなく、抜けている部分がないか、二重に積算している部分がないか、ものの価格を適切に入れているかなどをチェックします。積算は、施工面積を細かく計算し、材木の一本一本からスイッチやコンセントひとつひとつまで計算するので、とても骨がおれる大変な作業ですので、それを、総額だけぱらりと見て判断するわけにもいきません。

次に、その見積もりと設計の仕様に見直しをかけます。
多くの場合、予定よりも上回る高い金額がでてしまいますが、それは施工者が難しい納まりで考えていることがあるからです。設計事務所と仕事をすると、ダメ出しが多く出て手直しが多くなってしまうのではないかという不安から、余裕をみて見積もったりすることもあるようです。
また、施工会社によって得意分野や流通経路も違うので、たとえばこの材料を使えばもっと安くできるのだけれど、というような場合もあります。

どうしてもコストが合わない時は、優先順位を決めて、取りやめたり、材料を変えたり、小さくしたりします。この時に、丁寧に減額に協力し、面倒な見直しの見積もりをつくって対応して下さるかどうかもポイントです。

しかし、あまりにも営業熱心だと引いてしまいます。ささっと、よい仕事をしてくれるかどうか、そして、設計者とのやりとりで相性がよいかどうかは、こうした見積もり調整の時に感じ取れます。

次に、難しいのは、クライアントとの相性です。

待たされるのが嫌いで、ものごとが計画どおりに進まないと気が済まないような方は、昔からのスタイルが残る大工さん系の工務店さんは向かないようです。
しかし、ものづくりを楽しめる方は、大工さんに頼むと、比較的コストが抑えられ、大工さんの技をかいま見ることもできると思います。施工会社にはいろいろなパターンがあります。 

この続きはまた後日。


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13:16:06 | sakura | | TrackBacks