March 23, 2006

繭ができるまで13バナナ

東京で仕事をしている頃、私と夫の間で妙にバナナの樹が流行ったことがありました。バナナの大きな葉っぱがゆさゆさと揺れて涼しい木陰をつくる様子に憬れて、バナナの下で仕事がしたいと思ってました。温室でバナナや南国の植物を育て、その中に混じって、仕事ができればいいな、と真剣に思いました。

バナナの大きな葉。なんとも造形的で魅力的。そして開放的。

そんな事を思っている頃、仲間内で伊豆に別荘でもつくろうかという話しが盛り上がり、計画案をつくることになりました。建築の仕事をしている者が多かったので、それそれがアイディアを出し合って、その中から選定するコンペ形式になってしまいました。

我々、開放的なものを望むグループは、屋根の上にバナナを乗せる案を提案。
結構気に入りました。屋根の上に樹を乗せるなどどいう、すっとんきょうでおとぎ話のようなアイディアは今でこそ、藤森先生が世に送り出しましたが、その当時は建築の仲間内でも奇抜なアイディアでした。また、そういう時に、妙に現実的な納まりを気にする人が登場するのです。そんなことでは新しいものはできないな〜。

仲間うちといっても、全く建物の趣味が異なることから、結局話しはまとまらず、バナナの家もお蔵入りになってしまいました。

ところで、バナナって樹ではなくて、草なんですね。
バナナって相当大きいので、温室に入れた場合、そうとうな広い面積が必要です。贅沢ですね。繭にはバナナは合わないかな?


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20:44:00 | sakura | | TrackBacks