May 02, 2006

稲敷の家ついに完成

ついに稲敷の家が完成です。
まだ、外構工事や少しの手直しが残るものの、完了検査も終わり、入居できるまでになりました。

霞ヶ浦に近い、水田地帯がつづく集落の中に立つこの家は、「集落の景観を壊さずに、かつモダンな要素を取り入れた二世帯住居」というテーマが与えられていました。

そこで、入口側と親世帯が住むエリアを平屋に、子世帯が住むエリアを二階建にし、これらをひとつの大きな屋根で覆いました。

 


二階建ての部分は子世帯。上下の音が気にならないように違う世帯が上下に重ならないように設計しました。

右側の写真はエントランスから見たところです。
日も暮れたので、照明を付けてみました。まだ三脚が残っています。こちらの面からみると平屋のように見えます。空が広く感じられ、ここからみる空と屋根のバランスを私は気に入っています。


 


この家の、二世帯住居の計画における特徴は、親世帯と子世帯のエリアを分け、それを吹き抜けのあるダイニングで結んでいることの他に、デザインのディディールを変えていることです。
子世帯の方は、「大壁」という柱を壁で包む工法にし、ナチュラルモダンにしています。

白い珪藻土の壁が浮き立つようなつくりにしています。
丁度、新しい家具が搬入されていました。
家具はWISE WISEです。

二階の床は、白い天然系塗料を塗りましたが、WISE WISEのダークブラウンの家具と合っています。作りつけの本棚、ミニキッチンのカウンターなども家具の色に合わせた色を色出しして塗りました。


 

一方、親世帯の方は、伝統的な日本の住居。ふたまつづきの和室に、まわり廊下。この部分は「真壁」という柱を見せる工法にしています。

ひとつの家に「大壁」と「真壁」が共存するデザインです。
そのため、細かい部分での「納まり」が難しかったのですが、珪藻土に木製建具というナチュラルな素材がふたつの異なるデザイン、工法を違和感なくつないでいます。

竣工写真は、引っ越しも一段落ついた頃、ゆっくりと三脚を立てて撮らせて頂こうと思っています。
今日UPした写真は手持ちで撮ったものなので良い出来ではありませんが、一足早くお披露目しました。

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16:42:46 | sakura | | TrackBacks