March 22, 2007

詳細図描きにはまる


詳細図描きは、はまってしまいます。
建築設計は大きく分けて、基本設計と実施設計があります。基本設計は、敷地に対してどのように建物を配置するか、そしてその建物は、どんな大きさなのか、平面図、立面図、断面図などの図面を用いて描きます。そこに記載された寸法は確かなものですが、大枠の寸法です。それに対して実施設計とは、実際に建物を建てる際に必要な、事細かなありとあらゆる寸法を書き込んだ図面を作成するものです。

私は、建物の構想を練る基本設計は当然好きですが、実施設計も好きです。特に詳細図描きが好きです。細かい部分を拡大して図にするのがきもちがよいです。その図をもとに、施工者と打ち合わせをして、またちょっと修正する..という作業を続けます。

この作業時間は膨大で、しかも、建てる家ごとにデザインが違いますし、納まりも変わるので、流れ作業のようにはいきません。すっきりと、きれいに見せるための、裏方しごとです。

設計事務所によっては、基本設計だけやって、実施設計は実施設計ばかりやるような事務所に下請けに出すようなところもあるようですが、詳細まで考えないと、設計した気持ちにはなりません。

つい先日、階段を一段踏み外し、足首をねんざしてしまいました。動けないので、また今日も一日中椅子に座ったまま図面描きです。



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March 15, 2007

河川空間とまざりあう家

今、現場管理中のこの家は、利根川沿いにあります。
目の前に土手があり、そのむこうは利根川が広がっています。
二階建ての二階からだと、きっと川面が見えるはず。
そこでこの家の生活の中心となるリビング、ダイニング、キッチン、主寝室を2階に配置しました。
それらが雄大な利根川の河川空間とまざりあうように、窓は床から天井までいっぱい、南、東、南、の3面を全て窓にしました。

普通の木造住宅ではありえない開け方です。普通の在来木造の場合、筋交いのような耐力壁を建物の4隅などにバランスよく配置しなければなりません。ですから、開けた窓のところにも筋交いが見えたりするのが普通です。しかし、この家は筋交いがありません。

構造家に構造計算をしてもらったのです。

そのかいあって、すばらしい開放感。河川空間との一体感が生まれました。
といっても、まだ生まれる途中です。


これは今日の現場の様子。

足場があってまだ、写真ではよくわかりませんね。
二階から川面が見えているのがおわかりでしょうか。
こんなすごいロケーションのところに住んでいたら、朝、でかけるのがいやになりそうです。

時空遊園

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