March 01, 2007

繭ができるまで39エイジング塗り

もう3月です。つくばは、すっかり、春の匂いにつつまれています。
久しぶりに、の話題です。

繭は外壁も内壁も杉板張りで、天然塗料を塗ります。
私たちは、どちらかというと、つるつるぴかぴかよりも、風合いのあるざらざらな感じのものが好きで、塗装も、下地の木の感触が残るような感じが好きです。更に言えば、荒く、渋みがあり、古くなっても味わいが増し、人が関与して制作したものが、時間とともに自然と一体になったような感じ..がいいなと思います。

そこで、繭では「エイジング塗り」を試してみようと思います。
「エイジング塗り」とは、私が今思いついた言葉でして、通称ではありません。
前述のような味わいを出すために試みる塗装のことです。

二色の塗料を使って塗ります。
まずは、外壁になる杉板に、木材保護塗料を塗ります。これは「オスモ社」のもので天然系です。次に、下地になる色をまだらに、荒く塗ります。次に、仕上げの色を塗ります。こうすると上に塗った色が少し透けて、下地の色が木目とともに浮かび上がって見え、ちょっと不思議な素材感が出ます。

しかし、ここで、大きな問題があります。それは、塗装の職人さんは上手すぎて、きれいに仕上げるので、まだら塗りとか、荒く塗るとかは逆にストレスがたまる仕事になってしまいます。

そのために、まだら塗りは、自分たちで作業します。


休みの日に大工さんの作業場を借りて塗っていきます。
写真は、透明な木材保護塗料を塗っている様子です。
このような作業、実は私は大好きで、結構はまってしまいます。

現場で職人さんが塗っていたり、左官作業していたりすると、実はやらせてもらいたくなってしまいます。

そんなわけで、塗装を楽しんだわけですが、大量にあって、決められた時間内に終わらせなければならないのは、結構、しんどいものでした。

繭の現場は、まだ、スローにちょっとづつ進み、色塗りした板が張られるのはもうちょっと先になりそうです。

ブログランキング・にほんブログ村へ




17:20:54 | sakura | | TrackBacks