自然の、きもち

ふたりだけの家

先日取手市の「RIVERSIDE TERRACE」のオープンハウスはおかげさまで無事終了しました。差し入れを持ってきてくださったお施主さん、「いばらきの建築家ネットワーク」の皆さん、ありがとうございます。

午後に来訪して下さった方々には充分なご説明ができなかったかと思いますが、また折りをみてお尋ねください。

当日は、あいにくの雨でしたが、真っ白な空間ごしに見渡した雨に煙る河川空間に風情を感じました。

このところオープンハウスを毎月行ってきましたが、木を木らしく見せた、那珂市や笠間市の住宅とまた違って、今回は、真っ白。「随分違う」と感じられた方も多かったようです。

その「違い」は、クライアントの好み、生活スタイル、立地の環境、予算...等等の違いからくるものです。

既製品と違って、クライアントに合わせてつくっていくものなので、万人向けのものでは決してないのです。
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オープンハウス当日は、まだ、施工が完璧に終わってはおらず、塗装の一部分、植木の植え込み、タイルのコーキング（隙間の処理）などが未完でした。

しかし、ソファーが届き、ぐっと、現場から居住空間へ近づきました。


赤い壁掛け式の収納と、黒いソファーが、白い部屋を、引き立たせてくれていました。
家具は、クライアントが選んだものですが、とてもセンスが良いですね。このソファーで、風景を眺めながらゆったり。うらやましいかぎりです。

時空遊園

最後の仕上げ中

昨日はRIVERSAIDE TERRACEの最終チェックに行ってきました。
職人さんたちも出入りしているし、養生シートだらけで、まだまだ現場。といったところですが、この一週間で着実に完成へと向かいます。


まだまだ現場の雰囲気が漂いますが、14日のオープンハウスの時までには、クリーニングをして仮設トイレも取り外してくれるそう。そうすると一気に完成に近づきます。

昨日の最終チェックにはお施主さんも同席して下さいましたが、このお施主さんがまたスゴい。ふたりとももともとセンスのある方だと思いますが、打合せのたびに、デザインに精通されるようになり、昨日などはすっかりデザイナーの目になられていました。話をしていて、こちらも楽しくなります。

時空遊園

氷の固まりのようなガラスレンガ

14日にオープンハウスを予定してるRIVERSIDE TERRACE（茨城県取手市）は、玄関入ると正面に畳の間を配しましたが、その上がり框に、半透明のレンガのようなガラスグラソアを敷き並べることにしました。まるで氷の固まりのようなガラスレンガです。レンガの下に照明を忍ばせて下から光を当てるのです。

ざらざらっとした半透明の質感のガラスレンガブロックと思っていましたが、敷き並べられているものの表面は、つるつるでした。それもきれいでしたが、どうやら下の面のようでした。ひっくり返すと、側面共々ざらざらっとした半透明の仕上がりになっていました。で、どっちを上にするかが問題に。そこで、光がどのように透過するか、実験です。

これは、先日の現場監理の時の写真です。


上がり框に並べてみた様子です。クライアントのふたり、現場監督、職人さんと私で光の通り具合を見ています。

光を通すと、ざらざらと、つるつる、どっちを上にすればよいか、明快にわかりました。ざらざらの方が上が正解。つるつるの方を上にすると、光源がはっきりと見えてしまってよくありません。また、下地も透けて見えてしまいます。ざらざらの方を上にすると、乱反射してガラスが美しく光りました。

完成が楽しみです。

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