October 02, 2006
カマキリ
秋の匂いが漂う夕暮れ時、大きなカマキリがいました。
大事そうに茶色いものを抱きかかえていたのでふと足を止めて見ると、その茶色いものは、カマキリでした。
カマキリのメスは交尾した後にオスをたべてしまうと聞いたことがありますが、それは今まさに、メスがオスを食べている時でした!
「残酷だね。」と至功氏。でも、すぐにこう言い直しました。
「でも、無駄がないね。これから卵を産むために栄養分になるんだね。」
それを聞いてちょっとジ〜ンときてしまいました。究極だなあと思って。カマキリは大事そうに抱きかかえてじっと動きません。
すごく大事そうに抱きかかえているのを見て、カマキリの世界のメロドラマを頭の中でつくってしまいました。
しかし、メロドラマ的に思うのは人間の勝手な想像であって、カマキリは条件反射的にオスを食べてるだけでしょう。クールにとらえなければ、勝手に想像する感傷的なメロドラマの世界にはまってしまいそう。
しばらくして、また同じところを通ったら、まだカマキリはいて、今度はがつがつと食べていました。オスは半分ぐらいになっていました。がつがつと食べているカマキリを見て、感傷的な気分はとけたのでした。
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