July 07, 2006

繭ができるまで22外側には夏野菜

外と内のあいだの空間をいかにして快適にするか。

繭が建つ場所は緑豊かなつくば市ではありますが、敷地の前は県道が走り、良い眺めではありません。オフィスの前は駐車場にしなければならないし、塀で囲むような広い敷地でもありません。

そこで、建物を外と内の空間の外側には、幕のような、ゆるく囲われるもので覆うことにしました。風通しが良く、夏はすずしく、冬は暖かく、さわやかな匂いがして、目も楽しませてくれ、そして食べられる..。

そうです、夏野菜で覆うことにしたのです。夏野菜は、葉が大きく成長も早いので、夏の暑い盛りにはしっかりと茂り、日陰をつくってくれるはず。窓の外に、ぶつぶつと丸く太ったゴーヤ、すらっとのびたキュウリ、赤やオレンジ色のトマトがぶらさがっている様子は、なんとも楽しげ。アサガオなどを混ぜても風情がありそうです。

夏野菜のつたを這わせるために、建物の外側にロープを張り巡らせます。縦に、斜めに、ランダムに。ちょうど、「繭」のような感じに。「繭」という名は、こんなことからつけました。

冬には夏野菜もすっかり枯れて、冬の陽ざしが内に入ってくるはずです。あまり空調機に頼らなくても快適空間ができると期待しています。



「繭」


Posted by sakura at 08:51 P | from category: まゆができるまで | TrackBacks
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